例年より温かい冬が終ろうとしています。静岡ではもちろん東京でも雪のない冬でした。もうすぐ桜の季節ですね。先日、東京の桜の開花予想が3月19日頃と言う記事を見ました。どの位早いのかと、昨年の気象庁の開花予想を少し調べてみますと、昨年は3月25日の開花予想でした。予想だけ見ると、約1週間早いのですね。新茶の伸びも少し早くなるのかな?
冬の寒さと一番茶
温かい冬の静岡でしたが、本来この時期茶の芽は休眠中。ゆっくり春に芽を出す力を養っている時期です。温かい気温が10日以上続きますと茶樹の芽を出す活動が始まってしまい一番茶に影響する事があります。例えば、3月に小さな芽を出しそのまま気温が一定して温かければよいのですが、本来の寒さが戻ってきた時、霜などで芽が凍ってしまい一番茶に影響を与えます。また茶の品種によっても、早めに芽吹く『早生品種』はこのような霜の害を受けやすい事が考えられます。私達の取り扱う『やぶきた』は摘採期が長く、品質が安定している為、現在静岡茶の約8割が『やぶきた』を使用しています。いずれにしても、もう少しだけ寒い日が続いて一気に温かくなり、均一で 元気な新芽が出てくる事を願っています。
「今年の冬は暖かいけどこんな年のお茶はどう?」とよく聞きます。正直、私はお茶の木ではないので分かりませんが、心配なのは、温かい冬が続き、新芽が例年より早く出てきた時の霜の害です。新芽は抵抗力が弱いので、せっかく出てきた所に霜が降りると害を受けてしまいます。また、冬場も含めて寒害を受けにくい茶園を作る事が大切です。風の通りが悪い場所では冷たい空気がたまりやすく、霜が降りやすいですし、風の強い場所では風害をおこし、枝が折れたり茶樹を傷めてしまいます。適度な風と適度な気温を維持する事が大切になります。特に冬場は茶樹表面より、茶樹の中身に傷をつけない管理が必要です。こうして寒さに耐え、2月4日の立春から八十八日目の八十八夜においしい新茶が出来るのを楽しみに・・・して頂けると幸いです。
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